手作りジグ類 B

  木工バイス
平成19年12月最初の週末

最近、作る物もないし、外は寒いしで、工房内で出来る小物工作をしてみました・・・それがこれ「木工バイス」

材料として用意したのは、タモの集成材の端材 100*200*30程度が2枚、8ミリの半ネジボルト(150程度)2本、8ミリのナット4ヶ、1/2インチの寸切りボルト(約200ミリ)1本、1/2インチのナット3ヶ、座金2枚(角・丸各1)、丸棒(25*200程度)1本、羽子板ボルト1本、50ミリ程度の釘2本と言ったところ。
その他、木工ドリル、金工ドリル、スパナなど。
金額にして約5−600円程度。
既成の物は、安くても5k円以上です。

材料が揃っていれば、3時間もあれば出来てしまいます。

ロールオーバーします
作り方です。

まずは、タモの端材2枚(前板と後ろ板)に締め付けボルト、ガイドバーの穴を開けます。
真ん中が締め付けボルト用の1/2インチの穴、両端がガイドバー用の8.5ミリの穴です。
ガイドバー用の穴には、締め付けナットが隠れる程度の座堀をします・・・下の板が前板で表側の様子。
ロールオーバーで裏側がみれます。
お次に前板裏面にも、ガイドバー用の締め付けナットが隠れる程度の座堀をし、締め付けボルトの穴にも、固定用の座金を入れる彫り込みをします。・・・下端の欠き込みは意味がありません、たまたまこんな端材だっただけ。
各穴の位置は、締め付けボルト用はなるべく中央付近、ガイドバー用は左右対称に、適当に・・・ただし、上下の位置関係は、ガイドバー用の穴の上端が、締め付けボルト用の穴の上端より2〜3ミリ上にした方が良いようです・・・この位置関係によって、材料に締め付けボルトのネジあとが付くのを防止できます。
半ネジの8ミリボルトの頭を金ノコ等で切断し、切断面はヤスリでならしておきます。
この写真は違うセットの写真なのですが、説明用に。(穴の位置が違っています)

上記で切断したボルトを前板表面、裏面よりナットを共締めし、ガイドバーを前板に固定します・・・この時、板とナットの間に座金を入れてもOKです。
お次に、締め付けバー用の板付きナットを作りました。
ミリ規格の板付きナットは市販されているのですが、インチサイズの物を見つけることが出来なかったため、ご覧のように、羽子板ボルトの穴を利用して穴部分にナットを溶接(とっても下手くそです)し、取り付けネジ用の穴を開け、所用の大きさにカットしました。
あえてインチサイズを利用しているのは、寸切りボルトの値段の違いから・・・1/2インチ*1mで110円でしたが、12ミリ*1mはその3倍以上します。
溶接が無理な方は、ロールオーバーの市販の板付きナットと12ミリの寸切りボルトを利用すればOKです。
ただし、多少コストがかさみますが・・・。
これも写真が前後しますが、
上記で作った板付きナットを裏板の裏面に木ねじで固定します・・・この時、板付きナットにボルトを通したままでネジ止めすると、穴のずれを防止できます。
次に、締め付けボルトの加工をします。
まず所用の長さに寸切りボルトを切断し、前板固定用の座金を固定するための穴をボルトに開けます・・・今回は3ミリの穴としました。
穴の位置は、前板にボルトを差し込んで、ハンドル取り付けようの長さ分を考慮してマーキングします。
ドリルで穴を開ける際は、ポンチでマーキングし、切削油をたらして行いましょう・・・細いドリルでは結構な負荷ですから、先端が焼けてしまうおそれがあります。(切削油がなければ、車のエンジンオイルでも可)
そして、その穴の前板裏面側にストッパー用のピン(今回は適当な釘を使用しましたが、割ピン等でも可)を差し込んで丸座金を取り付け、前板に再度装着して表側に角座金を通してストッパーピンの位置をマーキングし、写真のように2つめの穴を開けます・・・この時、2つめの穴は、角座金ぎりぎりではなく、1−2ミリ隙間を作らないと締め付けボルトがスムーズに動かなくなるので注意です。

ロールオーバーします
そして最後に、締め付ボルトを前板に通し、角座金を嵌めて、締め付けボルトにストッパー用のピンを取り付けます・・・ここのストッパーピンはバイスを締め付けた際にもろに力がかかりますから、出来ればステンレス等の物を使用した方がベターです。・・・この写真のように角座金のすぐ前にナットが来て、座金を押さえ込むようなハンドル取り付け方法の場合、このピンは省略可能ですが、その場合、前板とハンドルの隙間を多く取るため、スペーサー代わりのナットをもう1つ嵌めた方がハンドル操作がやりやすいのでベター。

仕上げに、丸棒に1/2インチ(締め付けボルトの径)の穴を開け、ナット用の座堀をして前後両サイドからナットを締め付けてハンドルを取り付ければ完成です。
ロールオーバーで後ろ側がご覧いただけます。
完成した物を作業台に取り付けました。

取り付け方法は、バイスをいったんばらし、裏板に下穴を開けて75ミリのコーススレッドで作業台の天板に取り付けた後、再度組み立てただけです。

締め付けボルトはなるべく太い方が、力がかけやすく良いようです。

また、締め付けボルトの奥側のエンド部には、袋ナット等を取り付けて抜け止めを取り付けておけば、開き過ぎも防止できますよ。
使用の際は、中央に材料を挟みレバーを回して締め込めばいいのですが、強力に締めたい場合は、バイスの下側に同程度の厚みの端材を挟むことによって前板のゆがみが押さえられ、平行に近い角度で締め付けることができます。
真横から見るとこんな感じです。

真ん中の締め付けボルトは、全開したときにガイドバーが外れない程度の長さ(最終的に写真の状態から、カットしました)とし、袋ナットやストッパーピンで外れ止めの当たりを付けておいた方が使用上便利だと思います。
また、使用する板材は、締め付けによって大きな力がかかりますので、なるべく固い材料を使った方が良いです。

どうです・・・簡単ですから暇潰しにでも作ってみませんか?
おまけで

これは最初に作った失敗作。
ほとんどの材料は一緒なのですが、締め付けボルトとして8ミリの寸切りボルトを使った点と、各穴の上下方向の位置に違いがあります。
このようにあまり下側に締め付けボルトが来ていると、材料を締め付けた際に前板か斜めになって(下側だけ締まり、上は開いてしまう)しまい、うまくいきませんでした。
それに、8ミリのボルトでは、ちょっと頼りない感じです。



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